VPS 上で仮想化を活かそうか
以前から試したいと思ってたことを隙間を見てやってみました。
流行りのVPSサービスを使って、その上で、さらに仮想化して複数のOSを動かすこと。Nested Virtualization って言葉もあるみたい。
具体的には さくらのVPS を利用して、まず winodws2003server std x86 を動かして、その上に VirtualBox で BlueOnyx5107R(CentOS6.5 x86) を動かしてみました。
・w2k3 は Virtio を有効にしてインストールしたかったのですが、w2k3 のインストーラは追加ドライバを FDD からしか読めないようで断念しました。Virtio 無効なら素の ISO イメージですんなりインストールできました。
・w2k3 の上に、VirtualBox ではなく VMware server 1.0 を入れてもみましたが、そのケースでは BlueOnyx5107R が起動できず断念しました。(なお 5106R は行けました。)
・暇があれば w2k3 ではなく linux 入れて KVM が動かくか試したいです。さくらのVPS 自体が KVM なので、KVM on KVM ってことになるんですかね。
・なお実運用となるとライセンス云々やVPS上の禁止事項を要確認かもですが、ここでは触れません。
・気になるパフォーマンスについてですが BlueOnyx のコンパネ操作は普通に使えました。・・だけじゃ参考にならないかもですがちょっとよくわかりません。というのも、さくらのVPS は本契約するまでは帯域制限がかかっているようで、回線周りが絡むものについては判断できません。しかし、PentiumM クラスの1台で数十のサイトを同居させてるくらいの物は現役で沢山稼働してますし、動画配信とかしなければ Nested Virtualization でも十分使える気がします。
・VirtualBox 上に windows2000 も入れてみたので、暇があれば何か派手なベンチソフトを動かして確認してみたいです。が、ベンチソフトって結果の数値をみてもどう判断していいかわからないので、ホントに暇だったらやるかもくらいで。。。
・・・という感じです。
ちなみに、調査するちょっと前に知ったんですが、VPSサービスって、ユーザーにはHDDイメージを提供してはくれないらしく、それが意外でした。つまり、仮想化のメリットである、環境丸ごとをHDDイメージファイルで扱えるってことが出来ないみたいです。(技術と時間があればなんとかなりそうですが、サービスとしてはどこの業者も扱ってないみたいです。たぶん。この認識に誤りあればぜひご指摘頂きたいです。)
さらに、VPSなんだからスペックアップのサービスくらいは提供されてるんだろうと思ってたら、たぶんこれも今現在どこも提供してくれてないみたいです。(多分です。これももし違ったらご指摘頂きたいです。)
このヘンはきっと色々と事情があるんでしょう。想像するに技術的な問題だけじゃなさそうだなって気がします。
というわけで、VPS 上でさらに仮想化をすることのメリットとしては、仮想化のホストを管理下に置けるので、HDD イメージのファイルコピーのみでサーバーを引っ越すとか、手元のローカル環境で起動してデバッグするとか、が可能になるというあたりでしょうか。
特にサーバーの引っ越し作業(=ほぼ同等の環境の最再構築作業)はホントに億劫です。手間もコストも忍耐力(ハナから仮想化しとけばこんなメンドウなことブツブツ・・って思わないようにする忍耐)も必要です。これを避けることが出来るだけでも十分メリットです。
というか、そんなことを考えるくらいなら、コストアップを覚悟して IaaS とかのクラウドサービス(って言うのでしょうか)を使えばいいってことなるのかもですが、そっちはまだ勉強不足です。頑張ります。
というわけで、単なる技術的な興味だけの調査ですが、いちおうIT業界の隅っこでカサカサと生息してる身分ですから、この手の雑多な知識や貧乏テクがお客様の無駄な出費を減らすことに繋がるだろう。って自分に言って自分をなだめてます。
金曜の夜のちびちび嗜みながらの作文はなかなかに筆(キータッチ)が進むということがわかりました。びばふらいどぇぇ。
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